日本人の主食である「お米」。離乳食の第一歩もまずはここからはじまります。
お米から、お鍋でゆっくり丁寧に炊いたおかゆは、米本来の甘みがじっくり引き出され、とろりとやわらか、簡易な方法では得られない本物の味わいです。おかゆをひとさじずつ、おいしく食べられるようになる過程は、きっと将来、毎日のごはんをおいしく食べる習慣に続いていくでしょう。ぜひ上手に炊いて、大切に食べさせてあげてください。
おかゆを炊くって?
お米からおかゆを炊くって、すごく難しい、面倒くさいことだと思っていませんか。そんなことはありません。ここにご紹介する基本をマスターすれば、赤ちゃんの成長に合わせてどんな状態のおかゆも自在に炊くことができます。
10倍、7倍、5倍、3倍…?米と水の比率
おかゆは、もとの米の量と加える水の量の比率によって、10倍がゆ、7倍がゆ、5倍がゆ、3倍がゆ、軟飯と呼び分けられています。つまり、米1カップに水10カップを加えて炊けば10倍がゆ、水7カップを加えて炊けば7倍がゆ、水5カップを加えて炊けば5倍がゆ、水3カップを加えて炊けば3倍がゆになります。
炊き加減自在 少しずつ進めることも戻ることも
このしくみがわかれば、初期(5~6ヶ月頃)(10倍がゆ)から中期(7~8ヶ月頃)(7倍がゆ)へ進む途中で、9倍がゆ、8倍がゆ・・と赤ちゃんの食べる様子に合わせて徐々に進めることも、少し前に戻ることも自在にできます。もちろん、炊く量も自由に調節できます。
では実際に各月齢ごとのおかゆの炊き方の目安をご紹介します。
お米を炊くことはこれからずっと続く日々のこと。はじめはうまくいかないこともあるかもしれません。けれど、何度か炊くうちに、赤ちゃんの食べる様子にあわせたご家庭で一番いい炊き方のペースがつかめてくるものです。
まずは、ゆっくり炊いて味わってみてください。
<初期(5~6ヶ月頃)>10倍がゆ
【 出来上がり 】 なめらかなつぶしがゆ(10倍がゆ)約210g(=1食に30g×約7食分)
<中期(7~8ヶ月頃)>7倍がゆ
【 出来上がり 】 ペースト状のつぶしがゆ(7倍がゆ)約350g(=1食に50g×約7食分)
<後期(9~11ヶ月頃)>5倍がゆ
【 出来上がり 】 モグモグできるおかゆ(5倍がゆ、全がゆ)約560g(=1食に80g×約7食分)
<完了期(12~18ヶ月頃)>3倍がゆ
【 出来上がり 】 カミカミできるおかゆ 630g(=1食に90g×約7食分)
はじめの1週間でおかゆが食べられるようになったら、次に野菜のペーストが加わります。野菜は、はじめて出会ったときの味、食感で好きにも嫌いにもなる大切な素材。だからこそ、旬の新鮮な素材を吟味して選び、できるだけ美味しい出会いをさせてあげたいものです。すりつぶしたり、裏ごしたり・・手作業では面倒な初期(5~6ヶ月頃)のペースト作りはバーミックスの得意技。ほんの少しのコツでなめらかなペーストが楽々手作りできます。また、野菜はクリステルで無水調理する(少量の水で蒸すようにゆでる)と、素材の旨みが十分引き出され、何も味をつけなくてもとても味わい深くなります。野菜が本来持つ旨みや甘みを赤ちゃんはちゃんと感じて、その味わいを少しずつ記憶していくのかもしれません。ぜひ上手に利用して、いろんな野菜といい出会いをさせてあげてください。
バーミックス、クリステルが具体的に活躍するのは以下の場面です。各月齢ごとのメニュー例、レシピを掲載しています。
① バーミックス(ミンサー)で”やわらかくゆでた野菜をなめらかなペースト状、ポタージュ状にする”
使用する道具バーミックス(ミンサー)
② バーミックス(ミンサー)で”根菜をなめらかにすりおろす”
使用する道具バーミックス(ミンサー)
③ バーミックス(スーパーグラインダー)で”野菜をみじん切りにする”
使用する道具バーミックス(スーパーグラインダー)
④ クリステルで”野菜を無水調理する”
使用する道具クリステル
おかゆ、野菜のペーストに加え、3週目からはたんぱく質が加わります。最初はお豆腐、次は白身魚、卵は卵黄から少しずつ・・・赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ慎重に進めていく必要はありますが、たんぱく質は身体を作る大切な栄養素。できるだけまんべんなく、偏りなく食べられるよう工夫したいものです。バーミックスなら食材を細かくしたり、食感をなめらかにしたり、ふんわりさせたり、赤ちゃんが食べやすくなるさまざまな工夫がしやすくなります。ぜひいろいろ工夫して、たくさんのお気に入りをみつけてあげてください。
バーミックス、クリステルが具体的に活躍するのは以下の場面です。各月齢ごとのメニュー例、レシピを掲載しています。
① バーミックス(ミンサー)で”ゆでた豆腐、白身魚をなめらかなペースト状にする”
使用する道具バーミックス(ミンサー)
② バーミックス(ニューミンサー)で”加熱した魚、肉を細かいほぐし身にする”
使用する道具バーミックス(ニューミンサー)
③ バーミックス(ニューミンサー)で”やわらかい魚、肉の団子を作る”
使用する道具バーミックス(ニューミンサー)