チェリーテラスの食とレシピ

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二十四節気の食材とレシピ「小満」

あじのなめろう

秋に蒔いた麦が、黄金色に実をつける頃を小満といいます。「満」という文字は満たすという意味がありますね。麦茶、ビール、麦わら帽子…暑い夏を涼しくする麦はこの季節に刈りいれをします。生命がみなぎる季節である小満は、外も汗ばむ季節でもあり、水分が不足したりすると血流悪くなり、血圧が高くなります。血流が悪くなると、免疫力も低下しますね。血液の流れをよくするには、まずは水分をしっかり摂ること、納豆などのネバネバした食品や旬のかつおなどの魚がおすすめです。

さくらんぼ

さくらんぼも繊細な果物の一つ。季節も5月中旬から梅雨の季節が美味しくいただける旬といえます。
このさくらんぼも抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれていますが特に注目する栄養素は「鉄分」。鉄分が不足すると貧血になるというのはご存知ですね。鉄分は酸素を身体のすみずみまで運ぶ働きがあります。酸素が隅々まで運ばれると、エネルギーが作られ栄養も隅々まで運ばれることになります。つまり元気にパワーが出るということに繋がります。

さくらんぼは生で食しても美味しいフルーツですが、凍らせて、ヨーグルトと一緒にスムージーにしても別の美味しさを楽しむことができます。

日本のさくらんぼと同時期に、アメリカンチェリーも旬を迎えます。栄養価を比較すると、アメリカンチェリーの方が食物繊維やカリウム、エネルギーを体の中で作る際に必要なマグネシウムが少し多く含まれています。アメリカンチェリーは加工に適しているためジャムにして頂いたり、日本のさくらんぼはそのまま頂いたりと、それぞれの美味しさを楽しむのも良いですね。

あじ

旬の魚の「あじ」。あじはEPAやDHAなどオメガ3の脂肪酸を多く含む魚です。脂肪酸バランスをととのえることで免疫機能を高める働きがあります。サラダ油、胡麻油、コーン油、大豆油などに多く含まれるオメガ6の脂肪酸は免疫機能のアクセルのような働き、えごま油やアマニ油、青魚に含まれるEPAやDHAなどのオメガ3は免疫機能のブレーキの働きをします。つまりバランスがとっても大切。現代はオメガ3の摂取が減少しており、バランスが崩れている人が多くいます。

旬のあじを選ぶポイントは鮮度。オメガ3の脂肪酸は酸化が早いためです。オメガ3は加熱にも弱いため、最もおすすめの食べ方はお刺身など生で頂くことです。生姜やスプラウトと一緒たたいて、なめろうにしても美味しくいただけます。レシピのあじのなめろうはしょうがやねぎの香味野菜と一緒にたたき、お好みでラウデミオをかけて頂きます。オリーブオイルはオメガ9の脂肪酸ですから、脂肪酸のバランスを崩すことはなく、美味しくお召し上がりいただけます。

トマト

トマトの真っ赤な色、これはリコペンと言われる色素。リコペンはカロテノイドと言われる成分の一種。カロテノイドは赤や黄色、オレンジ色をした野菜に多く含まれています。リコペンの特徴は活性酸素を消す「抗酸化力」がとっても強いということ。β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。特に今のように紫外線が強い季節、日焼けやシミ、シワといった肌老化がきになりますね。肌老化を招く原因の活性酸素を消すチカラがあることが分かっています。このリコペンは油と一緒に摂ると吸収がよくなります。トマトを切ってそのまま食べるのも美味しいものですが、少しオリーブオイルをかける、チーズと一緒に食べるということも吸収の上では大切なポイントです。

リコペンの量からみると「色」は重要でありますが、実は美味しさとはあまり関係していないようです。だからといってあまりにも実っていないものはNG。トマトの美味しい見分け方は、ヘタを下にしてとんがっている先を上にしてください。てっぺんから白い線がはっきり、長く下へおりているものは美味しいトマト。一度買ったトマトを比較するのも面白いですね。もちろん鮮度も重要ですよ。ヘタをみて、チリチリと縮れていたり枯れているものは収穫してから時間が経っているものが多いです。

トマトとたこの玉ねぎドレッシングは、ラウデミオをたっぷりと使用したドレッシングですので、トマトのリコペンをしっかりと摂る事ができます。たこに多く含まれるタウリンという成分にも抗酸化作用がありますので、日差しの強いこの時期におすすめの一品です。

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)