チェリーテラスの食とレシピ

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二十四節気の食材とレシピ「大暑」

パプリカの冷製ポタージュ

大暑は字のごとく、一年で一番暑い季節となります。土用の丑にうなぎを食べたり、暑中お見舞いをおくり相手を気遣う風習は今でも残っています。 夏祭りや花火の開催もこの頃に見受けられる行事です。一方で夜になっても気温が下がらない熱帯夜が続き寝苦しい日々かつづきます。睡眠をしっかりとることができない、または冷房により体が冷えてしまい、朝起きるとだるさを感じるのもこの頃です。いわゆる夏バテという状態です。この季節に「甘酒」が売られていたのも夏バテ予防のためだといわれています。発酵食品でもある「甘酒」は、お腹の調子も整え、免疫力を高めるためにもおすすめの食品です。

枝豆

枝豆は大豆が未熟なうちに収穫したもので、昔は枝についたまま販売されていたことから「枝豆」と言われるようになりました。未熟な状態であっても大豆の栄養は含まれています。特に糖質の代謝に必要なビタミンB群が含まれているため、アルコールのおつまみにとしてはとても良い組み合わせです。さらに緑色をしていることから、葉酸が多く含まれているので、妊婦さんや貧血の方へおすすめしたい野菜です。最近は冷凍の枝豆が多く出回っており、年中食することができるようになりました。しかし生の枝豆は今が旬。です。

枝豆を美味しくゆでるポイント

塩の量は茹でる水の1Lに対して40g、つまり4%の塩分濃度が適しています。その半分の量を洗った枝豆にふりかけて、よくもみこみます。鍋にお湯をわかして、残りの塩と塩もみをした枝豆をそのまま入れて3分茹でます。以外に皆さん茹ですぎているのではないでしょうか。そしてもうひとつポイントがあります。それは、ザルにあげてから水にさらさないこと。余熱でふっくら美味しい枝豆が出来上がります。

朝食や間食にも嬉しい、枝豆たっぷりケーク・オ・サレ サフラン風味は、たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂る事ができる一品です。特にビタミンCは1/2日分も含まれてます。たくさんの枝豆を茹でた際のアレンジレシピとしてもおすすめです。

パプリカ

パプリカはピーマンの一種で、スーパーなどでも見かけるしし唐辛子などと同じ仲間で、カプサンチンという辛味成分を含まない野菜です。いろいろな色があり、赤、黄色をはじめオレンジや緑色、その他に紫や黒、白色などもあります。この「色」の違いが機能性の違いとなります。赤いパプリカにはカプサンチン、黄いパプリカにはルティン、オレンジ色のパプリカにはゼアキサンチンと、それぞれに特徴のある色素成分が含まれています。どれもカロテノイドの一種で、抗酸化力が強く、加熱しても壊れることなく、油との相性もいいというのが特徴です。

また最強の抗酸化ビタミンの組み合わせといわれているビタミンA、C、Eが含まれており、美容にも健康にもおすすめの野菜です。グリルでじっくりと表面が黒くなるまで焼くと、甘味がグッと増します。付け合せやマリネにしても美味しくお召し上がりいただけます。

赤パプリカの冷静スープは、赤パプリカと玉ねぎをクリステルでバターと共に弱火でじっくり炒めバーミックスでなめらかに仕立てます。スープに含まれるビタミンAやビタミンEは油と一緒に摂ると吸収しやすくなりますので、おすすめの食べ方となります。トマトの冷静スープと比べると、ビタミンEは約3倍、ビタミンCは約5倍多く摂る事が出来ます。ビタミンAとC、Eは抗酸化ビタミンと呼ばれていますので、夏の疲れが出てきたときに、食べやすくおすすめの一品です。

ゴーヤ

ゴーヤは沖縄地方の呼び名で、古くから「苦瓜」という言葉でよばれていた夏野菜です。なんといっても独特の苦味が特徴ですね。「モモルデシン」といわれる苦味成分は消化を促す働きがあるので食欲がない時はおすすめの野菜でもあります。カラダに良いからといって一度にたくさん摂りすぎてしまうと、胃液がたくさん分泌しすぎてしまうので注意が必要です。また苦味成分だけではなくビタミンCや鉄も多く含まれています。鉄の吸収にはビタミンCが欠かせない組み合わせでもあります。苦味成分をぬくには、切ってから水にさらすと良いのですが、ビタミンCも一緒に抜けてしまうので、ほどほどにすることが大切ですね。ゴーヤチャンプルは代表的な料理の一つ。卵や豆腐を入れることで、たんぱく質も一緒に摂取ができますから、免疫力アップにはおすすすめです。

ゴーヤを輪切りにしてわたを抜くと、まるでお花のような形をしたゴーヤの肉詰めを作る事が出来ます。これにきのこのソテーを合わせた一品は、非常に栄養価の高い一品です。きのこを加えることで食物繊維がアップし、免疫力アップにおすすめの組み合わせです。夏に消費しやすいカリウムやビタミンCもしっかり摂る事ができますので、この時期にぜひお試しいただきたいレシピです。

すいか

夏といえばすいかのイラストが登場するほど私たちの生活に馴染んでいるすいか。すいかといえば真っ赤な色に特徴がありますが、この赤色はトマトと同じ「リコペン」の色素です。もちろんカロテンも含まれていますから、喉や鼻の粘膜を守るはたらきがあります。カリウムも多く、利尿作用もあることから、むくみやすい人にはおすすめの食材。そして夏におすすめしたい理由として「熱中症対策」があります。すいかは水分がとても多く、ビタミンやミネラルも含んでいます。塩を少し振って食することは、汗と一緒に出てしまったナトリウムも補給することができます。カフェインも含んでいないので、お子さんにも安心した水分補給の一つといえましょう。そのまま食しても美味しいのですが、水分が多いためスムージーとしてもおすすめです。

すいかフローズンジュースも、少しの塩が加わっているのがポイント。またビタミンAやビタミンCがしっかりと補給できるため夏風邪の予防にもおすすめです。赤色が鮮やかで、夏を感じる一品です。

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)