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二十四節気の食材とレシピ「立冬」(アンチエイジング ~ 抗酸化・抗糖化~)

アンチエイジングのキーワードは「抗酸化」と「抗糖化」。
見た目が若い人は、長生きをすると言われています。

「抗酸化」はカラダを酸化から守る事

私たちには毎日空気を吸って生きています。吸った空気の一部は活性酸素となり、 ウイルスや細菌から守る働きがある一方で、健康な細胞まで酸化をさせてしまいます。年齢を重ねると体内での抗酸化力が落ちてしまい、老化が始まります。つまり食事から抗酸化物質を上手に取り入れることが必要となります。
また、旬の野菜の方が抗酸化力が高く美味しいので積極的に取り入れましょう。

新鮮な野菜や果物には、抗酸化ビタミンと言われるビタミンA・C・Eをはじめ、ポリフェ ノールといったフィトケミカルが含まれています。フィトケミカルは 「赤」「黄」「橙」「紫」「緑」「白」「黒」といった野菜の色の成分。 つまり色々な色の野菜を食べる事が抗酸化力を摂ることに繋 がります。

「抗糖化」は、カラダを糖化から守る事。

私たちの身体は全身、たんぱく質でできています。そこに糖がくっつくことによってできる 「AGEs(エイジズ)」が老化を促します。

ホットケーキを焼くと茶色い焼き目がつくように、人の身体も甘いものを食べすぎると太ったり、糖尿病に罹りやすくなるほかに、老化も促してしまいます。ですが、糖質はエネルギーのもとになるものなので、上手に向き合いたいものです。

老化を止めるポイント

● ビタミンACEを積極的に摂ること。
● 抗酸化物質を多く摂ること。
  →色々な色の野菜を摂る。
 血糖値を上げるような食事をしない。
  →野菜から食べる、酢の物を摂る。

バルサミコ風味の根菜のラタトゥイユ

バルサミコ風味の根菜のラタトゥイユ

バルサミコ風味の根菜のラタトゥイユは6種類の野菜が一度に摂れ、 それぞれの食感や味わいを楽しむことができる一品です。

様々な食材を摂る事は、様々な野菜の色の成分を摂ることにつな がります。野菜の色の成分は、強い紫外線から自らを守る為に作られたものであることから、抗酸化作用があります。トマトの赤色の成分であるリコピンや、にんじんの橙色の成分であるβーカロテンもその1つです。
玉ねぎのピリッと辛い成分や、ごぼうやれんこんを置いておくと黒くなる理由である酵素にも、抗酸化成分が含まれています。

野菜を摂る事は、ビタミンやミネラルだけでなく、色の成分(=フィトケミカルを摂る)でも非常に大切です。ラタトゥイユのように作り置きできるレシピは、毎日野菜を手軽に摂れるためおすすめです。

りんごドレッシング

バーミックスがあれば、ドレッシングもあっという間に調理できます。 そして、野菜をたっぷり加えたり、お好みのオイルで作ったりと、 自分好みにアレンジできるのも嬉しいですね。

りんごを1/2個たっぷりと使用したりんごドレッシングは、玉ねぎやにんにく、セロリやパセリなどを使い、爽やかで食欲をそそる香る一品です。
パセリには抗酸化ビタミンとよばれるビタミンCが多く含まれていますので、アンチエイジングにおすすめの食材です。
りんごやセロリに豊富に含まれる食物繊維は、食後の血糖値が急激に上がるのを防ぐことができると言われています。ベジファーストで、りんごドレッシングをかけたサラダをお食事の最初にいただくと抗糖化も期待できるため、おすすめの食べ方です。

季節の野菜のスムージーの一部をとオイルとバルサミコ酢を加えることで簡単にドレッシングを作ることができます。
たっぷりとかけて野菜や果物からの抗酸化物質を摂取しましょう。

「野菜を野菜でいただく」ドレッシング

抗酸化はビタミンACE、たくさんの色を摂ることがとても大事なのでカラフルな手作りドレッシングはぴったりです。

赤色のトマトドレッシング、オレンジ色のにんじんドレッシングは、オイルとの相性もよく、それぞれの成分の吸収がアップする組み合わせ。緑色の春菊のドレッシングやりんごのドレッシングも、オイルが入ることで変色もしにくく、きれいなグリーンが保たれます。もちろんフィトケミカルの成分も摂ることができます。

野菜を野菜でいただくドレッシングは、生野菜の他、温野菜のサラダ、 焼き野菜のサラダ、魚や肉料理にもおすすめです。
塩分やカロリーが気になる方は、手作りドレッシングをおすすめします。

ボルシチ

ボルシチ

赤色が鮮やかなビーツを使用した煮込み料理、ボルシチ。

この赤色は「ベタシアニン」と呼ばれる成分で、ポリフェノールの 一種です。ポリフェノールは、強い抗酸化作用があると言われていますので、ビーツをたっぷり摂れるボルシチは、寒さや疲れやすさが気になる際におすすめのメニューです。

野菜の色の成分は「フィトケミカル」と呼ばれ、抗酸化作用があると言われています。キャベツの緑色の成分である「クロロフィル」や、色以外にも、玉葱のツンとする香りの成分である「イソチオシアネート」や、じゃがいもを放っておくと黒くなる原因となる 「クロロゲン酸」という物質も、抗酸化作用があります。

煮込み料理は様々な食材を使いますので、アンチエイジングに おすすめです。

野菜たっぷりカラフル・のり巻き

バルサモ・ビアンコを使用した香り高い酢飯で彩り野菜を巻いた 見た目も楽しく華やかな一品です。
野菜の7つの色である、赤色、橙色、黄色、緑色、紫色、白色、黒色には、抗酸化作用があると言われています。
たくさんの野菜の色を巻く事ができるのり巻きは、抗酸化力のおすすめのレシピです。
またご飯も酢を使うことで、血糖値の上昇が緩やかになると言われていますので、抗糖化が気になる方へもおすすめです。

(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)