真冬の寒さが厳しい頃となりました。寒くなると風邪をひきやすくなりますね。 私たちの体温は、夏よりも冬の方が低くなる傾向があります。よく風邪をひくと、「身体を温めて寝なさい」と言われますね。ウィルスは36~37℃で活発に増えますが、37℃を越えると増えにくくなります。
寝ている時は、体がリラックスモードになり、全身に温かい血流が巡り、 体温も少し上がっています。つまり私たちの身体は寝るという行為で体温を高めてウィルスと闘っているのです。また冷え症や何となくの身体の不調を訴える人も多くいます。中でも 「冷え症」は多くの女性が持つ悩みで、肥満やむくみ、生理不順、不妊、免疫力の低下 など、さまざまな不調を引きおこす原因となっています。運動不足、睡眠不足、朝ごはんを食べない、エアコンの使いすぎなど、自律神経を狂わせてしまう生活習慣が背景にあるといわれています。低体温になるとウィルスをやっつける温度になりませんし、身体の新陳代謝も悪くなります。そうすると傷ついた細胞の修復にも時間がかかり、様々な病気に罹りやすくなってしまいます。
健康を維持するために適正な体温まで基礎体温を上げる活動のことを「温活」といいます。普段から体温が低い人は身体を温める食材を摂るように心掛け、 身体を冷やす食材は極力摂らない、または加熱をしてから食べる事でも随分とちがってくると思います。身体をあたためる食材は土の下にできるもの「大根」「れんこん」「人参」「ごぼう」といった根菜類を上手に召し上がるとよいでしょう。寒い地域で摂れる食材は身体を温める効果があります。秋や冬が旬の食材は、体をあたためる作用があるものが多くあります。ただし白菜は体を冷やす作用がある野菜です。塩をふって水分を抜いたり、日に干して使うなど古くからの知恵は体を冷やさない食べ方でもありました。もちろん鍋に入れて温めて食べるのはおすすめです。
冬野菜のオリーブオイル蒸し
冬が旬の野菜を、たっぷりのラウデミオで蒸し煮にした、素材の味を楽しめる一品です。
食べ物にはそれぞれ、体を温める性質と冷やす性質をもつものがあります。主に冬に旬を迎える野菜は体を温める性質を 持つものが多く、夏が旬の野菜は体を冷やす作用があるといわれています。つまり、旬の野菜を摂る事で、夏は火照った 体を冷やすことができ、冬が寒さで冷えた体を温めることができるのです。
「冬野菜のオリーブオイル蒸し」に使用している冬野菜や、味のアクセントにもなるにんにくは体を温める食材ですので、この時期のお食事にぜひ取り入れたい野菜です。
キムチ鍋
寒い冬に、体を芯から温めてくれるキムチ鍋。ご家庭にある調味料で、手作りの鍋の素を作る事が出来ます。
使用する野菜の王道である長ねぎやニラ、みじん切りにして 加える生姜やにんにく、そしてコチュジャンに含まれる唐辛子には、体を温める性質があります。体がぽかぽかする理由は、 温かい料理である以外にも、食材のチカラが働いています。
また、豚肉や豆腐に含まれるたんぱく質は、食事をした後に 体の中に熱を生産する性質があります。その量は糖質や脂質の5~7倍。食事で温活をする際は、たんぱく質を含む食材が片手一杯分くらい摂れているかな?と確認してみると良 いでしょう。
れんこんのもちもちステーキ
冬が旬をむかえ、うま味がのったれんこんに、すりおろしたれんこんを挟んだ「れんこんのもちもちステーキ」は、子供から大人まで幅広い年代に喜ばれる一品です。
れんこんは、加熱をすることで体を温める性質となり、甘みも感じられるので、美味しく体にも嬉しい野菜です。
また、中に挟んだ種の中の鶏ひき肉も、「温性」といって体を温める性質があるので、体を温める食べ合わせのメニューです。
金柑のクラフティー
クラフティーは、フランスのリムーザン地方の伝統菓子。通常はチェリーを使用しますが、金柑で作ると冬を感じられて、体にも嬉しいスイーツになります。
金柑には、血管を広げて血行を良くする働きを持つビタミンEと、 毛細血管を強化して血流を良くする働きを持つヘスペリジンが豊富に含まれています。この2つの成分の働きにより、体のすみずみまで血液が行き渡り、血行不良が原因で起こる体の冷えにおすすめの食材です。
このビタミンEは、油と一緒に摂る事で吸収率を高めることがで きます。クラフティ―に使用する発酵バターや生クリームには脂 質が含まれていますので、おすすめの食べ方となります。
(文/グラフ デザイナーフーズ株式会社)