野菜の中で一番色々な種類が店頭に並んでいるのは「トマト」ではないでしょうか。
トマトという呼び名は「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」からきています。この「トマト」という呼び名、国によって発音がちがうのですが、面白い共通点が…イタリアでは「ポモドーロ(黄金のリンゴ)」、フランスでは「ポム・ダムール(愛のリンゴ)」、イギリスでは「ラブ・アップル(愛のリンゴ)」。昔からヨーロッパでは値打ちの高い果物や野菜を「リンゴ」と呼ぶ習慣があったからのようです。でも正式なトマトの学術名は「リコペルシコン・エスクレンタル」。ラテン語で「リコペー」は狼、「シコン」桃、「エスクレンタル」食用になるという意味。つまり「食べられる狼の桃」という意味。何だか名前一つとっても楽しい野菜ですね。
トマトをはじめ、なす、きゅうり、とうがん、ピーマンなど夏の野菜は「身体を冷やす」という特徴があります。しかし暑いから身体を冷やしてくれるのであれば…とたくさん食べすぎるのも身体にはよくないもの。内臓が冷えすぎてしまい、知らずにお腹の調子が悪くなったりするので要注意です。トマトに塩をかけて召し上がると甘く美味しく感じます。最近のトマトは甘いものが多く出回っているため、塩をかけて食べる事は少なくなりましたが、実はこれも理にかなっている食べ方なのです。塩は身体をあたためるという味。つまり身体を冷やすトマトに身体をあたためる塩で味をつけることでバランスを保っていますね。
ミラノ風カツレツ フレッシュトマトのソース
また汗をたくさんかいた後には塩分の補給も大切。「ミラノ風カツレツ フレッシュトマトのソース」は本来仔牛肉で作りますが、手に入りやすい豚肉を使用して作ることができます。バーミックスでチーズ入りパン粉を簡単にできてしまいます。チーズの塩味とコクは旨みの相乗効果で、そしてトマトの酸味であるリンゴ酸、クエン酸、コハク酸は疲労物質を取り除く効果があることから、まさに夏バテ予防におすすめのメニューです。
ラウデミオ粉だしのトマトマリネ
日本では一般的に流通しているトマトは、ピンク系のトマトで、そのままサラダなど生で食べるのが美味しいという特徴があります。「ラウデミオ粉だし」は、かつおぶし、干ししいたけ、桜えび、貝柱などを細かく粉砕してラウデミオに混ぜあわせたもの。旨み成分が凝縮しているため塩分を加えなくとも、フレッシュなトマトにかけていただくだけで美味しく召し上がる事ができます。
魚介のトマトソース煮
イタリアなどで食べられているトマトは赤系のトマトといって赤色が濃いのが特徴。形も丸いというより細長い感じです。こういうトマトは生で食べるとあまり美味しいトマトではありませんが、加熱をするとグッと美味しく食べられるトマトです。トマトは「グルタミン酸」という旨味成分が野菜の中でもっとも多いのです。赤色のトマトを使って煮込むイタリア料理は、だしとして使われていたのです。「魚介のトマトソース煮」は、ラウデミオをたっぷり使い、魚介類の旨みを楽しむ一品。トマトのグルタミン酸と魚介類のイノシン酸の組み合わせは、日本の昆布と鰹節のだしと同じ効果があり、旨みの相乗効果で美味しいいただける組み合わせとなります。
完熟ミニトマトで作る トマトソース
トマトの真っ赤な色は、リコペンと言われる色素です。リコペンはカロテノイドと言われる成分の一種で、活性酸素を消すチカラ「抗酸化力」がとても強いという特徴があり、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍あるといわれています。特に今のように紫外線が強い季節、日焼けやシミ、シワといった肌老化が気になりますね。紫外線から一重項酸素と言われる活性酸素が発生して肌老化を招く原因を作っています。リコペンはこの一重項酸素を消すチカラがあることが分かっています。さらにリコペンは油と一緒に摂ると吸収がよくなります。トマトを切ってそのまま食べるのも美味しいものですが、少しラウデミオをかける、チーズと一緒に食べるということも吸収の上では大切なポイントです。「完熟ミニトマトで作る トマトソース」は夏にこそ手作りしたいトマトソースです。ミニトマトにはリコペンが多く、加工すると濃縮されて効果的に摂取ができます。