雨水、そして啓蟄をむかえようとしています。鳥たちの求愛のダンスも盛んになり、雪の下から植物も芽ぶき始め、冬の間眠っていた動物も活動を再開します。
私たちの体も、まだ寒い日はあるものの大寒を過ぎ寒さから解放され、動き出して冬にため込んでいた老廃物の排出が始まります。身体に老廃物を整理し、きちんと体が動きやすくなるように調えましょう。
そこで一番活発に動き出さなくてはならないのが、肝の働きです。肝は、五臓六腑全身の活力となる血を貯蔵し、血量を調整して必要なところに血を送り出しています。と同時に、気を全身に散布(疏泄)しています。肝の働きを充実させるには、充分な血と血流、そして気もうまく流れるようにととのえることが大切です。
お勧め食材
うど、人参、せり、セロリ、蕪、にら、玉ねぎ、金柑、皮ごと柑橘類、貝類、レバー、卵など
また、解毒作用のある、春の山菜などもお勧めです。
1月28日(金)、29日(土)に行われた教室から2品ご紹介いたします。
人参のスープ アーモンド添え
旬の人参は、血を補って肝を滋養させる働きがあります。
また、アーモンドは、精神・情緒を安定させ、乾きを防ぎます。
ラウデミオで玉ねぎ、続いてにんじんを弱火で炒めてから、柔らかくなるまで煮て、バーミックス(ミンサー)でなめらかにつぶしまぜます
鯛のポワレ みかん丸ごとソース
鯛で元気をつけ、みかんと三つ葉で気と血の巡りを促しデトックス力を促します。
丸ごとのみかんを、クリステルで、白ワインなどと一緒に柔らかく煮てから、バーミックス(ミンサー)でソースにします。
血を補う食材、血の巡りを促す食材、香りが良く気の巡りを調えてくれる食材、肝の働きを平常にする手伝いをしてくれる食材を楽しみながら、デトックスして免疫力のアップを心がけ、体の春支度もしましょう。