収束がみえない新型コロナウイルス感染症に、不安な日々を送っている方は多いのではないでしょうか。
また今この時期は、夏の暑さも厳しく、夏バテで免疫力が低下しがちです。
こんなときだからこそぜひ摂りたい免疫力を高める料理をテーマに、中医薬膳師・国際中医師の資格も持つ料理研究家・村岡奈弥さんに、チェリーテラス・代官山で料理教室をしていただきました。
その内容をご紹介しましょう。
「少しでも免疫力を高められるような「食」の工夫で、感染症を予防しましょう。
私たちは、自然の中で対応しながら体を守り、生きています。
暑い時は汗をかき、水をまいたりしながら、熱を放出します。
またラクダは暑さとエネルギー補給のため脂肪をこぶに蓄えます。
冬木立、寒ければ、寒さに耐えるのに必要な気をあまり消耗しないように、木は葉をつけずに、丸裸になったりします。
そして、猫はこたつで丸くなります。
このように、いつでもその季節に合わせた養生・食養生は必要不可欠です。
免疫力アップには、体の元気の素である気や血を補い、その巡りを良くし、必要な気や血を取り入れ、老廃物の排出を促すことが大切です。
ですから、季節の旬の食材などを大いに楽しみながら、気・血・必要な体液を充実させることが、最強なのです。
そして、心も体も晴れやかに、過ごすことが何よりです」と村岡さん。
当日のレシピから2点、ご紹介しましょう。
夏の十全大補湯スープ
漢方薬の名前としてよく目にする十全大補湯の生薬を使ったスープの夏バージョン。
生薬、骨付きの鶏もも肉、戻した干ししいたけ、なつめを、しいたけの戻し汁で、弱火でゆっくり煮た滋味豊かなスープです。おろした山芋をかけて、セロリの細切りを添え、仕上げにフレスコバルディ・ラウデミオをかけていただきます。
気と血を補って、パワーアップしてくれます。
*十全大補湯は、漢方の薬局で生薬を処方してもらいます。
アスパラガスとアボカドのジュレ トマトソース
体の熱を冷ましながら、疲れを癒してくれるアスパラガスと、
胃腸の働きを高めて、元気をつけてくれるアボカドの夏らしい彩りの料理です。
色よく茹でたアスパラガスとアボカドをココットに詰め、ゼラチンで冷やし固め、トマトのソースをかけていただく、おしゃれな一品です。暑くて食欲のないときにおすすめです。
次回、10月には、村岡奈弥さんの「免疫力を高める、秋のレシピ」の教室を、チェリーテラス・代官山で開催の予定です。
みなさまのご参加をおまちしています。