スーパーの店頭に、さまざまな種類の鍋の素が並ぶ季節になりました。
でも、わざわざ重たい鍋の素を買ってこなくても、自宅で簡単に作れたらと、
料理研究家・藤井恵さんに、4種類の自家製「鍋の素」を教えていただきました。
手軽に作れて、添加物の心配もなく、塩分も控えることができて、何よりおいしい自家製「鍋の素」、ぜひお試しください。
藤井さんの自家製「鍋の素」のポイントは
だしをわざわざ引かず、粉だしを使うことです。
粉だしにすることで、煮干しやかつおぶしなどを丸ごと食べることができます。
また細かく砕くことで吸収もよくなります。
バーミックスなら、煮干し、かつおぶし、干ししいたけなどをあっという間に細かく粉砕して粉だしを作ることができます。作ってから時間がたった粉だしは風味が飛んでしまっていますが、作り立てなら味、香りも格別です。
旨味を十分に感じられるので、減塩にもつながります。
その都度作ったフレッシュな粉だしを使うのがおすすめです。
昆布煮干し塩だしの素
材料は、昆布、煮干し、塩。
スーパーグラインダーで、昆布、続いて煮干しを粉末状に。これを水とともに煮立てれば、昆布の旨味が効いたしみじみ美味しい出汁になります。昆布を煮たときに出てくる独特のねばりが気になるときは、出汁パックに入れて使うとよいでしょう。
水菜と鶏ムネ肉の鍋
βカロテンやビタミンCが多く含まれる水菜と、たんぱく質が豊富に含まれる鶏ムネ肉でたっぷりの栄養を摂れる鍋です。そのほか、シンプルな塩味なので、どんな食材にもよく合います。
ごま味噌鍋の素
にんにく、金ごま、削りぶし、味噌、みりんを、スーパーグラインダーでなめらかなペースト状になるまで混ぜあわせていきます。すりたてのごまの香ばしさが効いたコクのあるだしです。
ごま味噌もやし鍋
藤井恵さんが「もやしを美味しく食べる」方法として考えられた鍋の素で、もやしとの相性は抜群です。1人1袋以上、ぺろりと食べられます。もやしのほか、キャベツ、豚肉、豆腐や、こんにゃく、ごぼう、うどんなどでも美味しくいただけます。
中華鍋の素
干しえび、干し貝柱、干ししいたけをスーパーグラインダーで粉末状にし、調味料を加えてよく混ぜ合わせます。干しえびに含まれるカルシウムは、干ししいたけと一緒に摂取することで吸収率がアップします。
肉団子と白菜の鍋
乾物の旨味がきいたコクのある味わいの鍋になります。すりたての乾物の香ばしい香りも絶品です。肉団子との相性は抜群ですが、豆腐や白身魚と煮るのもおすすめです。
ウーロン茶鍋の素
ウーロン茶をグラインダーで細かくなるまで粉砕し、塩と混ぜ合わせるだけでできあがり。ウーロン茶の茶葉のさわやかな香りを楽しめます。粉末状にすることで茶葉に含まれているポリフェノールもまるごと摂取することができます。
ウーロン茶の豚しゃぶ
使う量はごく少量なので、とっておきの茶葉を使うのがおすすめ。ウーロン茶の華やかな香りを楽しむことができる鍋になります。魚のしゃぶしゃぶのほか、牛肉、鶏肉、きのこともよく合います。
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鍋料理は短時間で準備ができて、
野菜や肉をたっぷり食べることができるうえ、体が芯から温まります。
寒くなるこれからの時期にぴったりですね。