今月から緊急事態宣言が解除され、少しずつ元の生活に戻ろうとしている頃かと思います。
久しぶりの外出や外食に行かれる方も多いのではないでしょうか。
しかし最近は、日によっても昼夜でも寒暖差が激しく体調を崩したり、免疫力が低下しがちです。
こんなときだからこそぜひ摂りたい免疫力を高める料理をテーマに、中医薬膳師・国際中医師の資格も持つ料理研究家・村岡奈弥さんに、チェリーテラス・代官山で料理教室をしていただきました。
その内容をご紹介しましょう。
肺をいたわりましょう
秋晴れ。東京から見る富士山が、一段と堂々とずっしりとそびえたっています。
これは、大陸から乾燥した空気が流れ、さえぎるものがなく、大気が澄みわたるからです。とても気持ちの良い季節ですが、五臓で一番先に乾燥した空気に弱いのが肺です。粘膜は潤っていることで守られているので、乾燥した空気を肺は好みません。乾燥で肺が傷つくと、咳や喘息などを引き起こしやすくなります。
肺を守るためには、必要な体液を補う食材、肺を潤わす食材などをいただきましょう。
食欲の秋に
実りの秋には、栗、葡萄、梨、柿、銀杏、きのこ、秋刀魚などたくさんの美味しい食材の収穫ができます。動物は冬眠に備え、私達はやがて来る寒さに耐えられるよう、体にエネルギーを蓄えるためにしっかり食欲の秋を楽しみます。ですが、脾(消化器)が疲れすぎないようにすることが大切です。
健康を保つには、必要なものをからだにとり入れ、いらないものを排泄し、からだに不必要なものがたまらないように上手に元気をつける事が大切です。不必要なものがたまってくれば、五臓六腑に負担がかかり、免疫力低下につながります。
体の中をいつも流れよくきれいにしておきましょう。
肺を潤す効果があるとされる食材
いちじく、梨、柿、びわ、ナッツ類、胡麻、山芋、きくらげ、白きくらげ、銀杏、杏仁など
それでは当日のレシピから2点ご紹介いたします。
牛蒡と松の実のスープ
いらない熱をとりながら解毒し、便通を促す作用のある牛蒡とヨーグルトです。
お腹をスッキリしたい時におすすめです。
牛ヒレのスパイシーバルサミコソース きのこソテー添え
消化を助けながら元気をつけてくれる一品。
バルサモ・ディヴィーノには消化を助けてくれる効果などもあるそうです。
赤身のお肉は、脂がなく、血を補い、舞茸などの消化器の働きを促しながら、気を補うので、優しく体に元気をつけたい時におすすめです。
参加されたお客様は、ボリュームある肉料理の他にもスイーツ付きで大満族されたご様子。次回11月へも参加のお申込みいただきました!
せっかくの食欲の秋、美味しい旬の食材を楽しめるように消化器が疲れないようにすることが大切のようです。必要なものを取り入れ、不要なものを排泄して、不要なものがたまってくると5臓6腑に負担がかかり免疫力低下につながるようです。
次回、第3回冬編は11月26日(金)、27日(土)です!
ご応募お待ちしております!