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旬の時期
4, 5, 6, 7, 8, 9月
和名ひらがな めろん
和名カタカナ メロン
英名 melon
仏名 melon
伊名 melone
メロンを材料に使ったレシピ
11件のレシピが見つかりました。
Cherry Terrace Official Site
ウリ科の蔓性1年草。原産地はアフリカ説、中近東説、中国説など諸説ある。中国の古代の字書『爾雅(じが)』(紀元前2世紀ごろ)や史書『史記』(紀元前91年ごろ)に記録があり、古代エジプト(紀元前1000年ころ)の旧、新帝国時代の寺院の壁画にも描かれていることから、栽培は紀元前からアフリカ、古代エジプト、中央アジア、中国などで行われていたと考えられる。この原形種は中世以降になってヨーロッパに伝わり、16世紀にイギリスで網メロンが温室メロンとして発達するなど、香りのよい果物として好まれ、多くの品種が作られた。アメリカへはヨーロッパから伝わり、19世紀後半以降に大きく発展した。日本でもマクワウリの栽培の歴史は2000年以上と長く、全国の遺跡から種が発見されている。16世紀後半(安土桃山時代)に中国から「金マクワ、銀マクワ」が伝わり、明治初期にアメリカから露地メロン、大正時代になってヨーロッパから表皮にネット(網目)があり果肉は緑色で、香り高いイギリス系温室メロンをはじめとした品種が導入され、このころから積極的に栽培するようになった。第2次世界大戦後から本格的に交雑育成が行われ、1962年にプリンスメロンが作られたことをきっかけに、多くの交雑品種が誕生し、品種改良も行われている。露地(トンネルを含む)栽培、ハウス栽培の生産量トップは熊本県で、11〜5月の7カ月は1位を維持する。6〜7月は茨城県、8〜9月は北海道が1位で、それに愛知、山形、千葉、秋田、青森、宮崎、鹿児島県の順で続く。全生産量の9.8%を占める温室メロンの主産地は静岡、愛知、高知の各県。それに次ぐ茨城、千葉県以外は非常に少なく、20都道府県は全く生産していない。おいしいと感じる糖度は14〜15度以上(Brix糖度)だが、16度を超えるものもあり、ほとんど生食するが、ほかの食材と合わせてフルーツパフェ、フルーツポンチ、丸ごとシャーべットといったデザートや、果肉を生ハムで巻いたりサラダにするほか、ジュースなども好まれる。品種は表皮にコルク状のネット(網目)模様のある網メロンと網なしメロンに大きく分けられ、圧倒的に多いのは網メロン。さらに温室メロンと露地メロンに分かれるが、温室メロンはマスクメロンに代表されるイギリスのアールス系網メロンのみ。露地メロンには、アメリカ系カンタループやヨーロッパ系以外の網メロンと、ウインターメロン(代表品種はハネデュー)、ヨーロッパ系カンタループという網なしメロンがある。またそれらの交雑育種である雑種メロンにも網メロン、網なしメロンが数多く作られ、アンデスやアムスのような主要品種はほとんどがこの雑種メロンに含まれる。主な品種は下記の通り。
○マスクメロン 正式名はアールス・フェボリットで、網メロンの代表。イギリスで温室栽培向きに改良されたもので、きれいな円形で緑色の果皮全面に美しい網目がある。果肉は緑色で、香りがよくて甘みに富み、多汁。マスク(musk)は英語で麝香(じゃこう)を意味する。細かい網目がむらなく盛り上がり、茎が細くしっかりしているものが良質とされ、最高級果物として贈答用に利用されることが多い。静岡を中心に愛知などで栽培されている。追熟期間は1週間程度。
○夕張メロン 夕張キングの通称名で、果肉がオレンジ色(赤肉種)の網メロン。網目が細かく、強い香りと濃厚な甘みがある。北海道夕張市の特産品で、品質は安定しているが、生産量が少ない。出回り時期は6〜8月。追熟は2〜3日。
○ハネデュー 網なしメロンの高級品。ウインターメロンの代表でマスクメロンより大きい楕円形。果皮は白または黄色で、果肉は淡緑色から黄緑色で香り高く、honey dew(はちみつのしずく)という名の通り、はちみつのような甘みがあり、多汁。日本では温室でわずかに栽培されているだけで、主産地はアメリカのカリフォルニア。アメリカでは露地栽培もするが、湿度の高い日本では温室専用。市場に出回るのはアメリカ、メキシコからの輸入ものがほとんど。日持ちは群を抜き、ある程度日数をおいて追熟させないとメロンの肉質にならない。旬は8〜10月。
○プリンスメロン 網なしメロンの代表品種で、1962年に日本で改良されたマクワウリ(棗瓜=なつめうり)とヨーロッパ・カンタローブ(ドゥ・ポッシュ)との交雑種。球形で果皮は灰緑色、果肉は果皮の近くは緑色、中心はオレンジ色で、甘みが強く粘質。病気や湿害に強く、栽培も比較的容易なためマクワウリを壊滅状態に追い込み、1980年前後にはメロンの生産量の3分の2を占めていたが、現在は全体の30%程度。主産地は熊本、茨城など。旬は4〜6月。
○アムス 小ぶりでやや楕円の球形をしたハウス栽培の網メロン。濃緑色の果皮に縦縞があり、果肉は緑色で、肉質がよい。1970年代以降の育成種で、オランダのアムステルダムから来たのでこの名がついた。旬は4〜7月。
○アンデス 小ぶりでハウス栽培の網メロン。灰緑色から黄緑色の果皮に細かい網目があり、高級感を感じさせる。味と香りがマスクメロンに近いのに安価なので、需要が伸びている。旬は4〜8月。
○ホームランスター、キンショウ ハウス栽培の網なしメロンの主要品種。果皮がなめらかで果柄のつけ根にわずかにしわがある。ホームランスターは果皮も果肉も白、キンショウは果皮が黄色で果肉は白。味は淡泊。旬はいずれも4〜6月。
○マクワウリ 真桑瓜、甜瓜。中国原産で、縄文時代晩期(紀元前4世紀ごろ)には日本でも栽培されていたといわれる。古くはウリといえばこれをさし、全国的に栽培されたが、プリンスメロンが出現してから衰退の一途をたどった。丸形から円筒形または俵形で果重0.3〜1kg、果皮の色は黄色のほか、白や緑色もあり、さわやかな味わいが好まれた。
暖地のハウス栽培ものが最盛期に入る4月から、各地のハウス、トンネル露地栽培ものが出回る9月までがシーズンといえ、ピークは6月。年間生産量の約25%が6月、約20%が5月と7月に出荷されるほか、温室メロンは周年的に計画生産され、ハウスメロンも暖地での冬出しが行われるので、各種のメロンが季節に関係なく通年出回っている。
◇栄養成分 ほとんどが水分で約87%。約10%含む糖質は吸収されやすいブドウ糖、果糖が多く、エネルギー補給に役立つ。細胞中のプロトペクチンは追熟することにより分解して水溶化し、果実は早くやわらかくなる。カリウムとカロチンが多く、特に露地ものの赤肉種はカロチンを非常に多く含み、果物の中では屈指といえる。カロチンは免疫力を高めて風邪やがんの予防に働く。ビタミンCも比較的多いが、食物繊維は少ない。血液の凝固を阻止し、動脈硬化や脳卒中のリスクを減らす働きのあるアデニシンという成分も含まれる。
◇選び方 網メロンは網目が盛り上がり、均一に張っているものがよい。果柄は太く、変色していないものにする。
◇扱い方 まだかたいうちに売られている場合が多いので、室温で追熟するが、果柄のつけ根を静かに押し、少しやわらかく感じるころが食べごろ。冷やしすぎると味が落ちるので、食べる直前に冷やす。甘みの足りないものや味が淡泊なものはブランデーやウイスキーなどをかけるとよい。
*口に含んだときにチクチクしたり、違和感がある場合はアレルギー反応の前ぶれなので、アレルギーのある人は要注意。
*冷やすと甘みが増すが、冷やしすぎは胃に負担をかけるので、胃腸の弱い人は注意すること。
旬の時期
4, 5, 6, 7, 8, 9月
和名ひらがな めろん
和名カタカナ メロン
英名 melon
仏名 melon
伊名 melone
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