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和名漢字 鹿尾菜、羊栖菜
和名ひらがな ひじき
和名カタカナ ヒジキ
英名 gulf weed
ひじきを材料に使ったレシピ
11件のレシピが見つかりました。
Cherry Terrace Official Site
ホンダワラ科。日本近海特産。1万年前ごろの縄文時代の遺跡に見られることからも日本人が古くから食していたと推定され、平安時代(794年〜)の『伊勢物語』には鹿尾菜藻(ひじきも)という古名で記載があり、『延喜式』(927年)や『和名類聚抄』(934年ごろ)にも出てくる。分布域は北海道南部から九州までの外海に面した潮間帯の、波のやや荒い岩礁地帯に多い。主産地は宮城、千葉、神奈川、熊本、長崎など。特に千葉県天津小湊産は香り、味、姿の三拍子がそろい、最上とされている。日本以外では、韓国の西海岸、済州島で多く産する。秋に枝をのばし、春から夏になると岩上に葉がびっしりはりついて繁茂するため、引き潮になると岩に広げた敷物のように見えるのが特徴。全長20〜30cmから1mぐらいになり、生育中は褐色。茎は円柱状で直立し、葉はふくらんだ紡錘形やへら形をしている。食用するのは若い間に採取したもので、干しひじきにする。乾燥するとポリフェノールの働きで黒くなる。素干ししてから塩抜き、釜蒸しの工程を経て天日で干したものが上等とされ、種類は長ひじきと米ひじきに大別される。長ひじきは茎ひじきとも呼ばれ、長い茎の部分を一定の長さにして干したもの。米ひじきの別名は芽ひじき、小芽ひじきで、細かい葉を干したもの。一般的にひじきというと米ひじきをさすことが多い。ちなみに生ひじきとして売られているものも、干しひじきを蒸してもどしたもの。油との相性がよく、油揚げやにんじん、大豆、糸こんにゃくとの煮物のほか、炒め物や炒め煮、和え物、かやくご飯、混ぜご飯、サラダなど家庭料理に広く使われる。また長ひじきは、その長さを生かして巻きずしや信田巻きなどの具にする。採取時期は3〜5月だが、乾燥したものが一年中出回る。
◇栄養成分 海藻は全般にカルシウム、カリウム、鉄分、マグネシウム、ヨード(ヨウ素)などのミネラルやビタミン類を多量に含む低カロリーのアルカリ性食品で、食物繊維も豊富。とりわけ、干しひじきのカルシウム含有量は海藻中でも100gあたり1.4gと飛び抜けて多い。マグネシウムとの比率もよいので体内で効率的に吸収され、健康な歯や骨を作って骨粗鬆症を防ぎ、疾病に対する抵抗力を増加し、イライラや不眠の解消といった精神安定作用に働く。カリウムはナトリウムによる血圧上昇を制御するので高血圧の予防、鉄分は貧血の改善に役立つ。マグネシウムは、神経の情報伝達や酵素を活性化させる。ヨ−ドは、甲状腺ホルモンの重要な成分で、新陳代謝を促し、細胞を活発化させ、病気に負けない抵抗力を養う。ほかに、味覚や嗅覚の異常や肌のかさつきを防ぐ亜鉛、細胞の成長や神経系、筋力の機能を正常に保つリンも含む。ビタミン類では特にカロチンが多く、B2も含む。カロチンは体内でビタミンAにかわって免疫機能の維持や抗酸化作用に働き、老化防止にも有効。ビタミンB2は動脈硬化や脳卒中などの生活習慣病を予防し、口内炎や目の充血、肌荒れなどを緩和する。漢方では、かたいしこりをやわらかくする作用や消炎作用があることから甲状腺腫やリンパ腫の食事療法に用いられる。
◇選び方 大きさがそろい、真っ黒で色むらがなくつややか、よく乾燥しているものが良質。生ひじきもつやがあり、ふっくらしたものがよい。
◇扱い方 干しひじきは、水洗いして砂を落とし、水かぬるま湯でもどし、水気をきってから調理するのが一般的。もどすと10倍くらいになるので、もどす分量に注意する。
和名漢字 鹿尾菜、羊栖菜
和名ひらがな ひじき
和名カタカナ ヒジキ
英名 gulf weed
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