さやえんどう

マメ科。原産地は明確ではないが、江戸時代中期に渡来し、えんどう豆の若ざやを食用にする。その代表は、こすり合わせると絹ずれのような音がすることから絹さやと呼ばれる品種。ほのかな香りと甘みがあり、独特の歯触りが特徴。小型の絹さや、鈴成砂糖(すずなりさとう)、伊豆赤花、渥美白花などのほか、洋種で大型のオランダざや、中間種のスナックえんどう(別名、スナップえんどう)、さやの中の豆が大きめで甘みのある砂糖ざやといった品種がある。グリンピースは未熟な豆をさやから取り出したもので、豆苗は専用のえんどう豆を密植栽培し、軟化させた若い苗を食用にする中国野菜。 ◇栄養成分　カロチン、糖質、食物繊維が豊富で、ビタミンＣをはじめとしたビタミン類も比較的多く含む。 ◇選び方　ひげが白く、さやがきれいな緑色でつややか、実が感じられないほど薄くて、折るとポキッと音のするようなものが上質で新鮮。 ◇扱い方　保管はポリ袋に入れて冷蔵庫で。すぐ使わないなら、かためにゆでて冷凍してもよい。